尊敬語・謙譲語・丁寧語の違い -2
謙譲語とは 自分のことを見下す敬語
謙譲語は、自分や自分サイドの人間、またはその所有物・動作・状態などを卑下(謙遜)することにより、相対的に相手や話題の人に対する敬意を示す言葉です。
謙譲語の表現方法としては、まず「です・ます調」の文体(敬体)とする点は尊敬語と同様ですが、接頭語の「御」(お、ご)は、自分の側から相手や第三者に向けて行う動作や差し上げる物を意味する言葉に付けます。また、自分の側の人・物を指す名詞にはそれを卑下する謙譲語がよく用いられ、謙譲語の動詞・補助動詞もよく使用されます。
よく使われる謙譲語の名詞・動詞・補助動詞には、以下のようなものがあります。
■名詞
愚息 粗品 粗茶 弊社 拙宅 拙著
■動詞
頂く 伺う 申し上げる 差し上げる
■補助動詞
致す 頂く 上げる 差し上げる
丁寧語とは 品格ある言葉遣いのための敬語
丁寧語は、尊敬語・謙譲語のように人との上下関係を意識して使用するものではなく、聞き手・読み手の気持ちに配慮して、口調や文面を美しく上品にするための敬語です。
その表現の基本は、「です・ます調」の文体(敬体)です。ただし、助動詞の「です」・「ます」だけでなく、補助動詞「ございます」もよく使用されます。
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