失礼な敬語の例文 -2




●相手の考えや気持ちを強く否定する言葉

「とんでもございません。」

「とんでもないことでございます。」

「とんでもない」という形容詞は、対象の人・物・状況などに対する驚きや反発の感情がこめられた強い否定の言葉です。相手がとても親しい関係であれば問題ありませんが、目上の人に対しては、通常、使わないほうが良い言葉です。上記の例文は、「とんでもない」の丁寧表現の中でも最も丁寧な言葉遣いの例文です。それでも、目上の人には生意気な口を利くと思われてしまう可能性があります。


●相手を軽く見るような言葉遣い

「もちろんでございます。」

「無論のことと存じます。」

相手の発言に対して、そのことは当然理解していると自己主張する言葉です。目上の人や立場が上の取引相手からすれば、人を見下した無礼な態度と受け取られるかも知れません。しかも、言葉遣いがなまじ丁寧であるだけに、こざかしいと感じられそうです。相手を呑んでかかるのではなく、相手を立てるように、素直に「はい、分かりました」、「はい、私もそのように思います」といった返答をすべきです。

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