「すみません」「ごめんなさい」「申し訳ありません」の使い分けと例文・失礼な敬語 -2




「すみません」・「申し訳ありません」は、一途に罪を詫びる言葉であり、見栄を張って言い訳をしないところが正々堂々としていて男らしいと見做されてきたのかも知れません。仕事上で使えるのは、普通はこの二つの言葉です。特に、文書上あるいは口頭でも顧客や上司に対しては、男女の別なく「申し訳ありません」を使うべきとされています。一方、「すみません」は、口頭と文書上の何れであっても、比較的に軽い謝罪で済む場合に適しています。

■「すみません」・「申し訳ありません」の敬語表現例文

ご迷惑をお掛けしてすみません。


お待たせして申し訳ございません。


このたびは当方の不手際により多大のご迷惑をお掛けしまして、誠に申し訳ありませんでした。


「ごめんなさい」は、どちらかと言えば女性語です。親しい人に対しては男性が使っても構いませんが、より丁寧な「ごめんなさいませ」は女性しか使えません。このように女性向きの言葉と見做されるのは男尊女卑の時代(明治から戦後まで)の名残りであり、一般に仕事上や目上の人に対して使うと失礼になるとされています。ただし、それはあくまでも原則論であり、相手が大切な顧客や目上の人であったとしても、フランクで飾らない付き合いを好む人にはむしろ歓迎される場合もあります。

■「ごめんなさい」の敬語表現例文

先生、嘘をついてごめんなさい。


先輩に大変なご迷惑をかけてしまい、本当にごめんなさい。

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