最高敬語(最上級敬語)とは? 意味と使い方・例文




最高敬語(最上級敬語)とは? 意味と使い方・例文

最高敬語とは、天皇と皇族、外国の国王・王族に対してのみ使用される最上級の尊敬語です。終戦後までは皇室典範や宮中の慣例として大変に細かく規定されていたようですが、現在では簡略化が進み、マスコミ報道などでは敢えて平易な敬語も使われるようになりました。しかし、基本的には、現在でも一般の敬語にはない数々の特徴を備えています。なお、外国の国家元首であっても、大統領・国家主席などに対しては使用されません。


最高敬語の特徴†「敬称」

天皇と皇族の敬称は厳格に規定されており、外国の国王・王族に対してもそれに準じて用いられます。

「陛下」 天皇・皇后・皇太后・太皇太后
「殿下」 上記以外の皇族


最高敬語の特徴†「伝統的な用語」

「行幸」(ぎょうこう) 天皇の外出
「行幸啓」(ぎょうこうけい) 天皇・皇后ご同伴の外出
「行啓」(ぎょうけい) 皇后・皇太后・太皇太后・皇太子・皇太孫・皇太子妃の外出

「崩御」(ほうぎょ) 天皇・皇后・皇太后・太皇太后の死
「薨去」(こうきょ) 上記以外の皇族の死

「畏くも」(かしこくも)
・「畏れ多くも」、「もったいなくも」の意。「天皇陛下」の前に付けて形容する言葉。
・例) 畏くも天皇陛下におかせられましては、(後略)

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